2017年5月4日 11:00
木村拓哉、"不死身"の生き様 - 映画『無限の住人』と「無限の想い」 (6) 歌やミュージカルの可能性は? 「やるからには残したい」今後のこと
俳優・木村拓哉が、2006年公開の『武士の一分』以来となる時代劇主演に挑んだ。初タッグとなる三池崇史監督が「キャスティングは運命」と語る通り、木村は吸い寄せられるように『無限の住人』(4月29日公開)に身を投じ、百人斬りの異名を持つ不老不死侍・万次を憑依させた。剣客集団・逸刀流に両親を殺され、敵討ちを渇欲する少女・浅野凛の用心棒を請け負いながら、「正義とは何か」「命とは何か」を投げかける。
1993年から2012年まで漫画家・沙村広明氏が命を削るように描き続けた万次を、木村はどのように体現したのか。「無限」を「時間や時空ということではなく、想い」と捉えていた木村。今回のインタビューでは全6回・約7000字にわたり、本作に対する木村の「無限の想い」に迫る。最終回となる第6回は、「木村拓哉の今後」について。
――「不死身」に対してはどのようなイメージですか?
チラッと思ったことがあるのは、幸せな時じゃないですか? ずっとずっと、こうだったらいいなって思えるような。
でも、そんなことは不可能だと、すぐに分かる。
だからこそ、真剣に考えたり、向き合ったり、取り組んだりするんだろうなと思います。