2017年6月1日 11:00
ホリプロ・堀義貴社長が赤字覚悟で行う「人生最大の博打」とは
と話したのを覚えています。
●ホリプロという会社が乗り越えるべきハードル
○生きているうちにこれ以上の博打はない
――先日行われた制作発表で、堀社長は「一度はあきらめかけた」とおっしゃっていましたが。
何度かやりとりをして「うちでやれるかもしれない」というところまで行ったんですが、その時には日本からもたくさん「やらせてくれ」という話はあったそうで、一度は諦める状況になりました。こちらも「よかったんだよ、こんな作品、できないんだから」と慰め合っていたのですが、しばらくしたらまた「ホリプロにもチャンスがある」と話が復活しました。やらせてもらうしかないでしょう。
最終的にうちになりそうだという状況の中、蜷川(幸雄)さんの舞台でロンドンに行った時に相手方の本社まで行ったら、プロデューサーのエリック・フェルナーがわざわざハリウッドから戻ってきてくれて挨拶ができました。その直後に、契約が決まったんです。
――ホリプロさんへの決め手として、何が良かったのだと思いますか。
情熱でしょうか。まだオープンする前から言っていましたからね。普段は私も社長業を行っているわけですし、本当にたまたま目に入ってきて、もう偶然でしかありえないです。