2017年6月8日 07:30
ホリプロ・堀義貴社長がロンドンのカンパニーから学んだ、子役を伸ばすオーディション
●子供に「自分は下」と思わせない
多くの一流芸能人を輩出する芸能事務所・ホリプロ。同事務所が今夏手がけるミュージカル『ビリー・エリオット』では、主役のビリー役をめぐり1年にもわたるオーディションが行われた。子供達にとってはただの選考ではなく、クラシックバレエ、タップ、アクロバットとレッスンを通して育成されながら、最終的に4名(1名追加により現在は5名)が決定した。
オリジナルを手がけるロンドンのカンパニーでも、2005年の初演から同様のオーディションが行われ続けているが、そのノウハウに、ホリプロ・堀義貴社長は「目から鱗」だったという。多くの芸能人を抱える堀社長も驚いた子役の伸ばし方、そしてホリプロという会社にとっての"演劇"についての考え方を聞いた。
○日本では見たことがないオーディション形式
――今回は1,346人の応募の中から、長期オーディションによって選ばれた子供たちが主役となる方式でしたね。
本当に今回はロンドンのスタッフに学びました。彼らは子どもたちをプロフェッショナルとして扱うんです。
僕らが子供扱いしようとすると、すごく注意されます。それでいて、オーディションの時はとても大切に接して、絶対に怒らないし怒鳴らない。