2018年4月9日 11:00
竜星涼の持つ、"もっと見たい"と思わせる魅力 『修羅天魔』で存在感
の一番人気の遊女という役割で、今回の彼女はちょっと違う。そして、その色里には『髑髏城~』には出てこない若衆太夫・夢三郎がいる。
ここでは、男性ながら艶やかな女装をして客をとる異端の人物・夢三郎を演じている竜星涼について書きたいと思う。
○描かれていない部分を想像させる竜星
竜星涼といえば、1~3月期に放送され人気を博したドラマ『アンナチュラル』(TBS)での活躍が記憶に新しい。彼が演じた葬儀屋・木林南雲は、出番こそ少ないながら、あやしい魅力を漂わせていて、目が離せなかった。商売柄、死体に関する情報に通じているため、ある目的である特徴をもつ死体を探している法医解剖医の中堂(井浦新)に、バイト感覚で情報を提供している。死に対する感覚が常人離れして乾いていて、使い魔的雰囲気があることから、もしかしてラスボス的な役割を担うのではないかというミスリードにも寄与した。あやしい役を演じても、陰に寄り過ぎず、明るさがあるのがいい。
デビューは2010年、戦隊モノ(『獣電戦隊キョウリュウジャー』)でブレイクし、スタイルのよさを生かしてモデルなどもやっている、いまどきの若い男性俳優の王道を歩む竜星涼がさらに広く認知されたのは、17年の朝ドラ『ひよっこ』であろう。