世論の読み方は「よろん」「せろん」、どっちがいいの?
・「小学生の時、せろんが正しいと習ってそのくせが抜けない」(32歳女性/運輸・倉庫/秘書・アシスタント職)
・「ぱっと口にでるのはせろん。でも意識的に話す時はよろんというかも」(45歳男性/マスコミ・広告/クリエイティブ職)
・「会話において、『与論』と区別するため」(32歳女性/運輸・倉庫/事務系専門職)
■総評
世論の読み方が「せろん」、「よろん」とで分かれるようになった背景には、もともとあった「輿論(よろん)」という言葉の「輿」という漢字が、昭和21年に公布された当用漢字表に含まれておらず、「世論(せろん)」という文字を代用して使うようになったからなのだそうです。ただしこれには問題意識を持っている方も多く、「よろん(輿論)」は世間一般の共通意見、「せろん(世論)」は世間のうわさや風評をあらわす言葉だから、「世論調査」等は「よろん」、世の中のうわさや風評をあらわす時は「せろん」と使い分けるべきだと考えている人もいます。また一方で、もともと「輿論」も「世論」も区別されていた言葉ではないため、世間のうわさや風評に「世論(よろん、せろん)」を使わなければいいだけだと考える人もいます。