2012年5月14日 08:47
マネーのトリビア (20) 企業が”破たん”したら、その会社の「株」はどうなるの?
株式投資で最大のリスクは、保有している株の発行会社が破たんして、株の価値がなくなることですよね。
とはいえ、ひとくちに“破たん”といっても大きく2パターンあり、また、株の価値も突然ゼロになるわけではありません。
今回は企業の破たんと株について見てみましょう。
企業の破たんには、事業の継続をやめてしまうケースと、事業を継続するケースがあります。
事業の継続をやめる場合は、破たんによって会社そのものがなくなります。
借金が増えすぎて返せなくなり、裁判所に破産の申し立てをするといったパターンがこれに当たります。
上場会社(証券取引所に登録している会社)の場合、破産の申し立てをすると、証券取引所はその会社の株を「整理銘柄」に指定して投資家に注意を促します。
指定から1カ月たつと、証券取引所での株の取引はできなくなります。
これを「上場廃止」といいます。
上場廃止になるまでのあいだ、その株の売買はできますが、会社がなくなると決まっているわけですから、株価は暴落するのがふつうです。
そして、上場廃止になれば、株の価値はゼロ、いわゆる”紙くず”になるわけです(実際には、上場会社の株はペーパーレス化されていますが)。