2012年7月21日 20:37
鉄道トリビア (160) JRに旧国名または地方名の付く駅が多い理由
というよりは、「旧国鉄の駅には旧国名・地方名付きが多い」ということになる。
JRグループに分割民営化された後、JR北海道の函館本線に桂川駅があるにもかかわらず、JR西日本が東海道本線の桂川駅を開業させた例もある。
ちなみにJR九州にも、国鉄時代から桂川駅(筑豊本線)があるけれど、こちらは「けいせん」と読む。
国鉄当時から問題ないと判断されたようだ。
同じ地域で駅名の重複を避けるため、旧国名を付けた例もある。
たとえば三河安城駅。
JR東海が発足してから誕生した駅だが、安城市にはすでに東海道本線の安城駅があった。
しかし他の新幹線駅にありがちな「新安城」では、名古屋鉄道の新安城駅と間違われてしまう。
東海道新幹線の駅だし、遠方からの利用者も多いだろうから、地域全体の位置をわかりやすくするためにも旧国名を付けよう、ということなのかもしれない。
埼京線と武蔵野線が接続する武蔵浦和駅も、浦和駅から近いのに旧国名が被せられている。
浦和の場合、浦和駅のほかにも東浦和駅、西浦和駅、南浦和駅、北浦和駅があり、言うなれば”浦和ネタ”は尽きかけていた。
新しい駅だから「新浦和」でもよかったのではないかと思うけれど、新幹線と並んでいるため、新幹線の駅と間違われないようにとの配慮があったのだろう。