2012年8月2日 19:04
大きな揺れでも書棚からの落下を防ぐ。特殊なテープで地震対策がさらに前進
7月31日、文具・オフィス用品等を扱う住友スリーエムは、地震時に書棚から本の落下を抑制する新製品「3M 落下抑制テープ(書棚用)GNシリーズ」の記者発表を行った。
幅25ミリメートルのテープを書棚の前端に貼るだけで、地震による書籍やファイル等の落下を抑制しつつ、適度なすべり性で出し入れもしやすいために、通常業務を妨げないという。
昨年の東日本大震災以降、家庭やオフィスで家具類の転倒や落下防止策がとられた。
扉のついている書棚は、転倒防止策とともにガラス飛散防止フィルムを貼ったり、扉開放防止対策をとることで、中の本やファイルが飛び出るのを防ぐことができる。
一方、扉がない書棚に対しては、東京消防庁や日本オフィス家具協会も、家具の転倒防止策が中心で、本やファイルの飛び出し、落下には具体的な対策が提示されてこなかった。
同社が調査したところ、落下防止のために本やファイルの前にベルトを渡したり、すべり止め製品を使おうとしたが、通常の業務で出し入れの邪魔になり、結局使わなくなったという例もあったという。
扉がない書棚で、落下を防止しつつ日々の出し入れに支障がない対策が課題となっていた。