2012年11月20日 10:03
「お金」に興味を持つという事 - セゾン投信・中野社長の半生記 (22) 「長期投資」に目覚めてから10年来の夢、ようやく”理想のカタチ”に
セゾン投信はスタート当初から2本のファンド、つまり2つの運用メニューを揃えました。
一つは米国バンガード社とのコラボレーションにより、同社が誇るインデックスファンドを複数組み合わせたファンドオブファンズです。
バンガード日本法人の加藤代表以下、スタッフの方々とは、1年近くセゾン投信が提供するファンドの商品企画について喧々諤々(けんけんがくがく)まさに口角泡を飛ばす議論を重ねてきました。
まず、ファンドの存在目的はこれから21世紀成熟社会日本で頑張って生きていく生活者が、誰でも将来の資産形成に向いた長期投資に参加できるものであること。
そのためには、投資とは埒外にいる圧倒的多数の人たちが、セゾン投信だけで十分に事足りる資産配分が為されていて、且つ「投資初めてさん」でも容易に納得できる内容である必要がある等の前提を定めて、運用コンセプトの骨格を積み上げていきました。
バンガード社が一貫して掲げている長期・分散・低コストの3要素をしっかりと体現し、リスク(値動きのブレ)を相応に抑えながら、10年、20年、30年、、、という時間軸でじっくりとお金を育てていける日本にはまだ根付いていない本格的長期保有型ファンドでお金を展望しました。