この猫はどんな猫!? 猫種を学んでみよう (10) 毛がカールした珍しい猫 -コーニッシュレックス
■コーニッシュレックスの歴史
全身を覆うカーリーヘアが特徴的なコーニッシュレックスは、イギリスを原産国とする猫種です。
「レックス(Rex)」は、この猫によく似た被毛を持つ、突然変異種の巻き毛のウサギ「アストレックス・ラビット」に由来します。
1950年、英コーンウォール州の農家で飼われていた短毛の猫が、全身の被毛がカールした突然変異の雄猫を産みました。
「カリバンカー」と名付けられたその猫を、成長したのちに母猫と再交配させたところ、再び何匹かの縮れ毛の猫が産まれました。
その後、カリバンカーの子どもたちはイギリスで、バーミーズやブリティッシュショートヘアなどの猫と交配されます。
1957年にその子孫がアメリカに渡ってからは、シャムやオリエンタルショートヘアとの交配が行われます。
ドイツでも同様の突然変異種が確認され、アメリカでの交配に用いられたと伝えられています。
品種として確立され、1967年に公認されています。
コーニッシュレックスの被毛は劣性遺伝であり、両親がこの遺伝子を持っていなければ、被毛のカールした猫は生まれません。
優美で洗練されたフォームと、ユニークなカーリーヘアを持つコーニッシュレックスは、いまやキャットショーでも人気の猫種となっています。