2012年11月11日 15:40
【コブスくんのモテ男道!】【生物の謎】知っているようで説明しづらいニワトリの「トサカ」って何?
「何だと!さすがに温厚な私だって、鶏冠(とさか)に来た!」 なーんてセリフを耳にしたら、ずいぶんお怒りでらっしゃると思いますよね。まぁ、最近あまり聞かない表現ですが。このトサカ、もちろんヒトには付いていません。
「鶏冠に来る」、手元の辞書には「『頭に来る』の俗な言い方」とあり、おそらく怒りで赤くなった顔色をニワトリの赤いトサカに例えて生まれた表現と思われます。
頭の上でギザギザ尖(とが)っている様子も「頭に来た!」って感じですものね。なんとなくニワトリが怖そうに見えるのも赤いトサカのせいかもしれません。とはいえ、ニワトリとていつも怒り心頭なわけではなく、平穏に地面をつついているときでさえトサカは真っ赤。
ではあのトサカって何のためにあるのでしょう?
■「女の子にモテたいコケー!」って、見た目のアピールのため?
ひとつの説が、メスへのアピール。
確かにオスのトサカはメスのそれと比べてご立派。ニワトリと同じキジの仲間であるライチョウのオスを見ると、繁殖期や興奮したときに目の上の肉冠が広がります。ニワトリのオスは特にそのような変化はなさそうですが、シンボルとしてのトサカを目立たせてメスの注目を集めているのかもしれません。