大体金の含有率が80%ぐらいで、あとは銀が混ざっているとか、鉄分が入っているとかですね。要は、河川によってその砂金の質が違うんです。
で、金の塊にして製錬すると……純金の塊にするときれいかもしれませんが、実は採ったままの「鉱物標本」の方が価格が高いんですよ(笑)。
――えっ、そうなんですか?
天野さん鉱物としては、産地がはっきりしていた方がいいんですよ。それに、産地や河川の上下流によって砂金の形状が違うので、私も分類しています。
■日本の河川はほとんどで金が採れる!
――砂金はどこに行っても採れるのでしょうか?
天野さん河川によって採れる量の多寡はあると思いますが、日本の河川の95%で砂金が採れるという話もありますので、自分の地元でチャレンジしてみるとよいと思います。
――川で砂金を採るのに何か許可みたいなものはいるのでしょうか?
天野さんそれはグレイゾーンなんです。厳密にいえば、川で勝手に砂金を掘るのは違法になります。
ただ、河原で個人が石を拾って持って帰っても、捕まったりすることはないですよね。あくまでそれの延長で、ある意味、お目こぼしをしてもらっている趣味ですね。
――ああ、それはちょっと悲しいですね。