2014年5月13日 07:00|ウーマンエキサイト

「20世紀最後の巨匠」とピカソに言わせたバルテュスの美の世界

大胆に脚を開いて椅子からずり落ちそうなしどけないポーズ。それでいて表情は淡々と無防備。傍らに猫がいたり、鏡を見たりしているけれど、室内は時が止まったように静謐なまま。スキャンダラスにも見え、耽美な少女愛を思わせるようでいて、描かれた少女たちのもっと向こう側、精神の彼岸のような内省的な場所へと心が降りていく不思議な絵。

「20世紀最後の巨匠」とピカソに言わせたバルテュスの美の世界

1908年、ポーランド人の美術史家の父と画家の母のもと、パリに生まれ、2001年に亡くなるまで独特な具象絵画を描き続け、今なお称賛と誤解が渦巻き、議論のつきない画家、バルテュスの国内最大規模、没後初の大回顧展を、東京都美術館で観てきました。

スキャンダラス? いいえ、「描くことは祈ること」!1962年、アカデミー・ド・フランスの館長を務めるバルテュスが、パリで開催する日本古美術展のために来日中、若く美しい日本女性と出会い、後年、結婚に至るドラマティックなストーリーは有名ですが、本展は、バルテュスのその妻である節子夫人の全面協力。

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