2014年9月16日 12:00|ウーマンエキサイト

ぬくもりある民芸の器で、彩る秋の食卓

吾亦紅(ワレモコウ)、女郎花(オミナエシ)、撫子(ナデシコ)など、秋の花々を思いおこすとそれだけで、ふさわしい野趣に富んだ素朴な器に活けてみたくなりませんか? ティータイムや食事の時、インテリアにも、さりげなく季節感を演出できたら素敵ですよね。

ぬくもりある民芸の器で、彩る秋の食卓

しっとりした秋にぴったりの民芸の香りがする器に出会うため、以前からお気に入りの中目黒にあるお店「工藝 器と道具 SML」にお邪魔してきました。SMLでは、器以外の展示による企画展もよく行われているのですが、ライフスタイル全般における様々な提案やヒントをたくさんくれるお店です。

野の花を活けても素敵な、土の温かみが伝わるピッチャー夏の間は、白っぽい色合いや北欧デザインのピッチャーが大活躍でしたが、これからの季節には、吾亦紅を入れた秋らしい灰釉(かいゆう)ピッチャーの色味が心に馴染みます。お月見の時にススキをいれたら、素敵な演出ができそう。


ぬくもりある民芸の器で、彩る秋の食卓

左から 小鹿田焼打ち刷毛目8寸皿(坂本創)¥4,000/灰釉ピッチャー(齊藤十郎)¥12,000/小代焼(しょうだいやき)ふもと窯ピッチャー(井上尚之)¥10,000/鉄釉(てつゆう)ピッチャー(平山元康)¥18,000


小鹿田焼(おんたやき)の打ち刷毛目8寸皿には、定番にしたい魅力が。小鹿田焼の代表的な技法である打ち刷毛目の放射状の模様は、料理がとても映えます。なので和洋問わず、煮物はもちろん、カレーやパスタ、盛り合わせプレートとしても使える万能選手として重宝するはずです。

深いこげ茶色のピッチャーは、冬の間にヘビロテしそう。シチューを入れたル・クルーゼの鍋の隣に置いたり、ドリッパーをのせてコーヒーを落とすのもいいかもしれません。

モダンな小鹿田焼で、洗練された雰囲気に小鹿田焼は、大分の日田にある江戸時代から続く古い窯場で焼かれています。現在も、一子相伝で昔ながらのやり方を守っている窯場です。

ぬくもりある民芸の器で、彩る秋の食卓

左奥から 櫛描ピッチャー(坂本工)\8,400/櫛描ピッチャー(坂本工)¥8,400/鎬ピッチャー(坂本工)¥6,000/手前の流し掛け8寸皿(坂本創)¥4,500 すべて小鹿田焼


これらの器はすべて、名工と名高い坂本工(たくみ)、創(そう)親子によるもの。
ピッチャーは3点とも、父親である工さんの作品です。

左と中央の櫛描(くしがき)ピッチャーは文字通り、櫛状の道具で模様を描いた技法で、和のテイストだけでないモダンな印象も。右の鎬(しのぎ)ピッチャーは、道具を使って表地を削って凹凸模様をつける鎬という技法です。

一番左の流し掛け(ながしがけ)8寸皿は、息子の創さんの作品。
流し掛けも小鹿田焼の代表的な技法ですが、他の作り手だと渋い雰囲気になるところ、24歳と若いながら実力派の創さんの手によると、洋食器のように洗練された味わいに。
マスカットを何房も盛りつけてみたい!と、イメージがわいてきます。

心がほっこり 出西窯(しゅっさいがま)の深い味わい島根の出雲にあり、民芸の精神を守りながら実直なもの作りを続けている窯場が出西窯。シンプルで素朴なデザインです。


ぬくもりある民芸の器で、彩る秋の食卓

手前から 湯呑み小¥1,200・大¥1,300/ご飯茶碗大(白)¥1,800/小(黒)¥1,600 すべて出西窯


湯呑み茶碗は、焼酎のロックやお湯割りをはじめ、お酒各種、オリーブやナッツ、ディップソースにも合います。ご飯茶碗は、カフェオレボウルや小鉢としてもつかえます。嬉しいのはすべてオーブン、電子レンジ使用可能だというところ。

SMLは店内に置いていない器も多いので、こんなものが好きなんだけど…と尋ねてみると、奥から出てくるかもしれませんよ(笑)。
季節の変化を楽しみに、一度訪れてみてはいかがでしょう。

工藝 器と道具 SML

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