FPが読者の家計を診断! うちの電気代、高い or 安い? 【DINKS編】


■低金利のいま、夢のマイホームを買うべき?

岩城先生:たしかに金利だけで考えると買いどきではあるのですが、買ってしまうと簡単には引っ越せません。子どもが生まれてからの生活や働きかたなど、家族にとってよりよいライフスタイルがみえてきてから、じっくりと探すほうがいいと思いますよ。

ファイナンシャルプランナー岩城みずほさんと読者

Iさん:そうですよね。たしかに、子どもが生まれたらいまとは違う環境のほうがよくなるかもしれませんしね。慎重にいくことにします!

岩城先生:もうひとつ考えておきたいのは、産休・育休期間中は、奥さんの収入が減るということ。また、いまと同じような働きかたができるかどうかも、産んでみないとわからなかったりします。その意味でも、夫婦ふたりのうちに、貯められるだけ貯めておきましょう。

まず見直したいのは、やはり外食・娯楽費(★1)ですね。
半分に減らすだけで月35,000円、年間で42万円が貯蓄に回せます。

光熱費は、オール電化で月10,000円。ご夫婦が日中は家にいないと考えると、少し多いかもしれませんね。電力自由化を機に見直すと安くなる可能性があります。

また、おふたりとも奨学金を返済されている(★2)とのこと。奨学金は意外と金利が高いので要チェックです。

そして、お子さんが生まれるタイミングで大丈夫なので、2人で家計を支えているなら、それぞれが保険料の安い掛け捨ての生命保険(★3)に入っておけると安心です。

教育費も、予定どおりに貯蓄できれば問題ありませんが、もし貯められるか心配なら、子ども保険(学資保険)などを利用して、強制的に積み立ててもいいでしょう。


Iさん:今回、家計簿を書き出してみたら、収入と支出の計算が合わなくて。使途不明金が多すぎましたね…。

岩城先生:夫婦ふたりだけの生活だと、いつの間にか使ってしまうのはよくある話です。ふたりぶんの収入があるから、なんとなく大丈夫だと思ってしまうんですよね。

でも、Iさんはいずれお子さんを希望していらっしゃいますし、だんなさまと話し合って、お互いのお金の使い方をクリアにし、目標を共有して計画的に貯めていけるといいですね。

Iさん:はい。まずは住宅購入の頭金と教育費を貯められるよう、家計を引き締めます!

【I家の見直しポイント】
・まずは貯めグセを! 年間350万円を目標に
・住宅購入はあせらないほうが吉。子どもが生まれてからの生活に応じて見極めて
・外食費は半分にカットし、貯蓄に回そう


子どもが2人、マイホームは購入済みのSさん一家の家計は…? 
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ファイナンシャルプランナー岩城みずほさんプロフィール


ファイナンシャルプランナー岩城みずほさんと著書「結局いくら貯めたらいいの?」

愛媛県生まれ。
慶応義塾大学卒。NHK松山放送局を経て、フリーアナウンサーとして14年活動後、セミナー講師、生命保険会社を経て、2009年にファイナンシャルプランナーとして独立。オフィスベネフィット代表。得意分野は保険と資産運用。金融商品を販売しない独立系FPとして中立公正な情報発信を心がけている。2児の母。著書に『結局、いくら貯めればいいの?』(同文舘出版)、『保険リテラシーが身につく本』(税務経理協会)、『30年後も安心に暮らせる!お金の鉄則』(マガジンハウス)。独立系ファイナンシャルプランナー「Office Benefit」代表。



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