■赤ちゃん連れがプール・レストランで注意すべき「服装・食事」
――レストランやプールなどでの注意事項を教えてください。
福井さん:離乳食時の赤ちゃんなら、食べなれた市販の離乳食を持参するのがおすすめ。荷物になっても回数分を持参して、滞在先で初めて口にするものがないように気をつけています。特に海外では、病院に連れて行くのも大変なので、日本で食べ慣れたものを食べさせましょう。
赤ちゃんの離乳食は、荷物になっても持参するのが安心 写真提供/地球の歩き方
日隈さん:1歳でハワイ旅行に行った時は、現地のものがまったく食べられなくて…。日本から持参したベビーフードばかり食べていました。お湯を沸かしたり、哺乳びんを湯煎したり、キッチンがあるとなにかと便利なのでコンドミニアムに宿泊していました。
福井さん:食べ物アレルギーがある子どもと海外リゾートに行く場合は、メニュー名だけでは判断つかないので「Google翻訳」などの翻訳アプリを使って、レストランのスタッフにアレルギーの有無を示すのも有効。
「子どもは卵アレルギーです」など現地語表示した画面をそのまま見せれば理解してくれます。
日隈さん:哺乳びんの湯煎が面倒なママは、最近では使い捨て哺乳瓶や使い捨てスタイも優秀なものがあるので、旅行を機にトライしてみるのもいいかも。震災用に備蓄するママもいると聞くので、震災&旅行用により良いものを普段から見つけておくといいですね。
福井さん:ホテルのプールでは、水着の下に水遊び用のおむつをはかせましょう。あとは、食後すぐのプール遊びは避けること。水が口や鼻に入ってむせるとその勢いで吐いてしまうことも…。おう吐した時は、きちんとホテルスタッフに申告しましょう。
子どもはプールが大好き! プールの充実度合いで宿を選ぶのも手 写真提供/地球の歩き方
――リゾートならではということで、子どもの服装で注意したり、逆に楽しんでいることはありますか?
福井さん:寒くなくても必ずフード付きのパーカーを持参しています。
肌寒い時、お昼寝の時、急な雨などパッとフードをかぶせることができると便利ですよ。ただし、フードが引っかかって思わぬ事故につながることもあるので、必ず子どもからは目を離さないように。
日隈さん:虫が多い季節やエリアではなるべく肌の露出を避けたり、日焼け対策には帽子やラッシュガードが必須です。ビーチやプールは日差しが強いので子ども用サングラスもいいですね。また、ハワイやグアム、沖縄では、母娘でおそろいの洋服を買えるショップが多いので、リゾートワンピでリンクコーデを楽しむこともあります。
目立つ色のラッシュガードは、目印にもなって効果2倍 写真提供/地球の歩き方
■赤ちゃん連れリゾートあるある「病気に忘れ物、船酔い…トラブル続出!?」
――旅先で思わぬトラブルに巻き込まれたことはありますか?
福井さん:プールに浮かぶ葉っぱを取りたかったようで、子どもがプールにドボン! 私は、ちょうど荷物をまとめていた最中で、やはり1秒たりとも目を離してはいけないな…と反省した出来事でした。勝手がわからない旅先では、いつも以上にママかパパのどちらかがきちんと子どもを見ていないとダメですね。
ビーチやプールでは溺れないようにしっかり見守ろう! 写真提供/地球の歩き方
日隈さん:バリ島のプール付きヴィラに宿泊した時、2歳の子どもがプールで遊んだあとに突然の高熱を出しました。その時は原因不明でしたが、たぶんプールの水にあたったのでは? と。ウブドの山奥で病院に連れて行くこともできず、スポーツ飲料を飲ませながら一晩寝たら熱が下がっていました。
あの時の怖さや、とても不安だったことを、今でも鮮明に思い出します。それ以来、スポーツ飲料の粉末や熱冷ましのシートは旅の必須アイテムになりました。
また、1歳のハワイ旅行の時は、子どもが小さかったのでレンタカーを借りてドライブへ。久しぶりの海外旅行にテンションが上り、親のペースで動いていたら、子どもが車内でおう吐…。無理をさせたんだなと旦那と猛省しました。
以来、親のペースで旅程を組まないよう注意しています。
――ママ・パパ自身がトラブルに巻き込まれた経験はありますか?
福井さん:タクシーのトランクにベビーカーを積んで忘れたことが…(苦笑)。降りた時はまさか! と思いましたが、運転手さんが気づいて戻ってきてくれて。赤ちゃん連れ旅行は、本当に荷物が多いので忘れ物をしないよう、荷物の個数を常にカウントする癖をつけるといいですよ。
日隈さん:オーストラリアのハミルトン島に行った時。グレートバリアリーフを見るために船に乗ったのですが、揺れが激しくて旦那も私も完全に船酔いしてしまって…。
正直、子どもを見ている気力・体力もなくて、かなりしんどかった苦い経験があります。海外リゾートだと親のほうがテンションが上がってしまって、熱中症になった、おなかを壊した、なんて話もよく聞きます。
子どもはもちろんですが、まずは親の体調管理を万全に旅行を楽しみたいですね。