連載記事:パパママの本音調査
「なぜ私が毎回謝らなきゃいけないの?」夫婦喧嘩、悪くない側が謝る割合は?【パパママの本音調査】 Vol.309
イラスト:グラハム子
「夫婦喧嘩は犬も食わない」ということわざ。夫婦喧嘩の細かい内情は知りがたく、すぐに仲直りするものだから他人の仲裁や口出しは無用という意味です。
たしかに夫婦喧嘩の頻度や原因、そして解決方法は、それぞれまったく違っていて、一概に解決方法を見つけるのは難しいですよね。しかし、「できれば夫婦喧嘩はしたくない」、してしまったとしたら「できるだけ早く解決したい」と思っている人は多いのではないでしょうか。
今回はアンケート結果から、夫婦喧嘩をうまく乗り切るためのヒントを探してみたいと思います。
■夫婦喧嘩をしたとき、どちらが謝る?
アンケートへの回答のうち、もっとも多い34.3%は「悪い方や原因がある方が謝る」でした。
Q.夫婦喧嘩をしたとき、どちらが謝る?
悪い方や原因がある方が謝る 34.3%
たいてい夫側から謝る 19.8%
たいてい妻側から謝る 10.0%
お互い謝らない 27.7%
その他 8.2%
3割強の人は、悪かったと考える人が謝るけれど、7割弱の人は悪かったとしても謝らないということになります。「原因があり、悪いと思っている人が謝る」、これってあたり前のことのような気が…。
なぜ原因が自分にあっても謝れないのでしょうか。
■喧嘩後「何事もなかったかのように過ごす」も解決法?
イラスト:グラハム子
アンケート結果で2番目に多かった「お互い謝らない」。コメントからは「喧嘩したらお互いにじっと時が過ぎて落ち着くのを待つ」という人が多いようです。
「謝らない。時が過ぎるのを待ちます」(鹿児島県 40代女性)
「うちの旦那は何が気に入らないのか、突然機嫌が悪くなり1週間くらい口をきかなくなる。時が過ぎるのを待つのみでかなり苦痛です」(神奈川県 40代女性)
「お互いに謝らなくても、時間を置いて冷静になれば、そのうち何事もなかったかのようになります」(神奈川県 40代女性)
「私は絶対謝らない。主人も絶対謝らない。でも翌朝、何事もなかったかのように普通に話しかけてくる。
それに腹が立つけど、いつの間にか忘れる。喧嘩の内容すら忘れる」(三重県 50代女性)
「お互いに謝らない」と聞くと、険悪な空気が長い時間流れるのかと思いきや、意外にいつの間にか喧嘩の内容を忘れてしまうという声もありました。これはこれで、喧嘩の上手な乗り越え方のひとつなのかもしれません。
ただ、「お互い謝らない」ということは、その場で喧嘩はするものの、その発生した出来事についても“なかったかのように”して過ごしていく場合もあるように思えます。そうすると結論は出ないまま…。なかには、「なかったかのようにしてお互い謝らないのは苦痛だ」という意見もあり、場合によっては夫婦で過ごす時間がつらいものになる場合もあるようです。