2015年11月21日 20:30
正藍冷染「藍と共にある四季」日本最古の藍染を守る千葉まつ江さんに会いに--後編【ENcounter vol.2】
雨の日は、畑仕事が出来ないから、少し離れた実家に戻るのが息抜きだったの」と懐かしい思い出も話してくれた。今は、先代の写真と作品が見守るこの部屋で、時折機を織るというまつ江さん。「来年も丈夫でいられるかわからないけど」と言いながらも、次に織りたいととってある藍染の糸を見せてくれた。
【編集後記】
「正藍冷染」という古くから受け継がれた技法を守る。とてもシンプルな響きだが、そのためにまつ江さんが費やす膨大な時間と労力を思うと、先代たちが守ってきた藍への深い愛情を感じずにはいられない。優しさと強さが共にあるまつ江さんの藍染は、まるで自然のそれを映し出しているようだった。
まつ江さんの工房の隣には、栗原市が運営する「愛藍人・文字(あいらんど・もんじ)」がある。ここでは伝統的な藍染の技法を体験したり、学ぶことが可能だ。
まつ江さんと先代が藍を育て染めるまでの貴重な動画も、ここで視聴することが出来る。
【愛藍人・文字(あいらんど・もんじ)】
〒989-5361 栗原市栗駒文字鍛冶屋103
電話:0228-47-2141
入館料:大人300円子ども150円(※体験をする場合は別途料金が発生)
休館日:水曜日、年末年始営業時間:10時から15時まで(※営業時間については要問い合わせ)