2016年7月13日 19:00
ランバン、自由の先にあるセンシュアリティー【17SSメンズ】
6月26日、パリのパレ・ド・トーキョーにて17SSメンズコレクションのショーを開催したランバン(LANVIN)。アーティスティック・ディレクターのルカ・オッセンドライバー(Lucas Ossendrijver)は、ファッションを取り巻く厳しい局面にあって、フリーダム(自由)が重要とし、より一層クリエイティブな表現を試みた。様々なファブリックのミックス、そしてクラフツマンシップ重視の方向で生まれたものは、表情豊かでランバンらしい美しいシルエットとセンシュアリティーを感じさせるアイテムだった。グラデーションのタイダイ地を縫い合わせたマルチカラーシャツには、あえてスリーブにシワ加工を施したコートをコーディネート。パンツにはタックを入れてリラックス感を出している。今シーズンのキーワードの1つに、フリーダムにリンクするものとして「セダクション(誘惑)」が挙げられ、セクシーな女性のイメージやキューピッドの矢の意匠を取り入れている。女性のポートレートはシャツのプリントやブルゾンのワッペン、キューピッドの矢はベルトやブローチ、シャツの刺繍としてアクセントとなっていた。またリフレクターも目を引いたディテールで、ドロップショルダーのシャツやコートに、そして内側にリフレクターの側章を付いたジャカードのパンツなどで見られた。