2017年2月22日 20:30
トーガ、穴から覗く生身の肌とのコントラストを楽しんで【2017-18秋冬ウィメンズ】
2月19日、ロンドンでトーガ(TOGA)が2017-18年秋冬コレクションを発表した。今回のショー会場は築600年以上を誇るギルドホール(Guild Hall)。周りが近代ビルに囲まれている中で、中世の空間をそのまま残したかのような荘厳な雰囲気漂う歴史的建築物だ。コレクションノートには“Hole, Classic Ornamentation, Skin(穴、クラシックな装飾品、肌)”と書かれていたが、その全貌は想像がつかなかった。ファーストルックはマスキュリンなスーツが登場。上下もシャツも光沢のある素材で、ボトムスの裾はフレアのクロップド丈。淡いブルーカラーのおかげか、攻撃的ではない優しいロック調に感じられた。ボタンホールではなくジャケットの内側に取り付けられたストラップで前部を閉じるという工夫に目が引かれ、ファーストルックから心を奪われた。
スーツルックを一気にフェミニンへとシフトさせたのは、まるでおばぁちゃんから譲り受けたかのような、ヴィンテージ感のある大小のブローチたち。この装飾はClassic Ornamentationとして多くのルックで登場し、コレクション全体に華を添える存在であった。