2017年3月21日 20:00
ブランド設立100周年のバレンシアガ、過去のアーカイブから新しいエレガンスを構築【2017-18秋冬ウィメンズ】
Courtesy of BALENCIAGA
ブランド創立100周年を迎えるバレンシアガ(BALENCIAGA)が、過去のアーカイブを再解釈した2017-18年秋冬ウィメンズコレクションを発表した。アニバーサリーシーズンにデムナ・ヴァザリア(Demna Gvasalia) が試みたのは、創設者のクリストバル・バレンシアガが残したルックブックを研究・再解釈し、モダンを極めた新たなるエレガンスを構築することだ。そんな彼のアティチュードは、誰も予想しえない意表をつくデザインに表れていた。ボリュームのあるピーコートやダッフルコート、レザージャケットは、生地を片手で肩の上へと押しやるようなジェスチャーに倣い、ボタンによって不均衡なフォルムで留められている。端正なルックスであるはずの定番のアウターたちが、まるで子供のいたずらのように形を変えてランウェイに姿を現す。偶然のようでいて計算されたアシンメトリーなヘムラインと美しいドレープが、唯一無二のシルエットを生み出している。いくつかのルックでは、異なるアイテム同士がその服の一部のように取り付けられ、コートの中に隠れたスカート、スカートの下に穿いたショートパンツのようなレイヤリングとなって、単一のスタイリングには収まらないユニークな着こなしの提案がなされていた。