くらし情報『ローレンス・ウィナーの作品展が開催中、「インフォメーション」としてアートにこだわり続ける最新作は必見』

2018年1月18日 11:00

ローレンス・ウィナーの作品展が開催中、「インフォメーション」としてアートにこだわり続ける最新作は必見

東京・東神田にあるギャラリーのタロウナス(TARO NASU)では、タイポグラフィによる作品制作で知られるローレンス・ウィナー(Lawrence Weiner)の作品展「WATER & SOME OF ITS FORMS」を、1月13日から2月10日まで開催している。

ローレンス・ウィナーの作品展が開催中、「インフォメーション」としてアートにこだわり続ける最新作は必見
"LEFT IN A CLEFT OF A TREE”
© 2017 Lawrence Weiner / ARS, New York / JASPAR, Tokyo, Courtesy of TARO NASU
ローレンス・ウィナーはニューヨークを拠点に制作活動をしている。60年代から一貫して自身の芸術を「インフォメーション」と称し、言語や記号、それらが喚起する想像力に関心を寄せてきた。

今回発表される新作は、水、塩水、淡水、中性子、黒鉛といった単語と、それらを関係付ける文や記号、図形などによって成り立っている。また本展では、ウィナーが用意した英語のテキストに対して画廊側が複数の日本語訳を用意し、翻訳のニュアンスに踏み込んだディスカッションの結果、彼が日本語訳を選択するというやり方で作品が完成。

言葉と文字が容器となって運ぶ意味や心象の、翻訳しようとしてもしきれない何かこそが、文化の本質であるというウィナーの確信が、こうした制作を生んだといえる。

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