2021年1月9日 17:00
どこか懐かしくて不思議なスイスの絵本の世界へ。神戸ファッション美術館で特別展「こわくて、たのしいスイスの絵本展」を開催
多くの優れた絵本作家を輩出してきたスイスから、エルンスト・クライドルフ、ハンス・フィッシャー、フェリックス・ホフマンの3人の巨匠の貴重な原画やリトグラフ、手描き絵本など約150点を、長野県の「小さな絵本美術館」協力のもと一堂に展示します。
フェリックス・ホフマン 絵本『おおかみと七ひきのこやぎ』より
小さな絵本美術館蔵 ©フェリックス・ホフマン
ヨーロッパの絵本の中で、スイス作家の作品は線や色彩の美しさで人気を獲得してきました。
エルンスト・クライドルフ(1863~1956年)は、アルプスの草花を擬人化した「花のメルヘン」などの作品で知られ、ヨーロッパの絵本作家の先駆者となりました。
また「こねこのぴっち」などの作品で世界中の子どもたちに愛されるハンス・フィッシャー(1909~1958年)の絵は流麗な線によって、生き生きと躍動しています。
さらに、フェリックス・ホフマン(1911~1975年)は、病気だった小さなわが子に贈った「おおかみと七ひきのこやぎ」など、優しさと厳しさが共存する絵画の世界が愛されてきました。
本展は、スイスを代表する3人の巨匠を取り上げ、長野県にある「小さな絵本美術館」