2024年3月21日 20:45
ピリングス 2024-25年秋冬コレクション - 宮沢賢治を出発点に、創造のきっかけを
ピリングス(pillings)の2024-25年秋冬コレクションが、2024年3月18日(月)、東京・池袋の自由学園明日館にて発表された。
宮沢賢治を出発点に
隙間風の音がふとやむと、鐘の音が響き渡る。あたりがまばゆい光りに包まれると、ショーの幕が開けた。
ピリングスの2024年秋冬コレクションの出発点となったのは、詩人であり童話作家の宮沢賢治。彼の作品や思考に見られるような、「わからないものをそのままに、不思議なものは不思議なまま楽しむ心」にヒントを得て、「創造することへのきっかけ」をコレクション内に落とし込んだ。
“銀河のような柄”
そんな今季のファーストルックに採用したのは、宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』を彷彿とさせるような“銀河のような柄”。宮沢賢治のことをふと考えるきっかけとなった夜行バスでの記憶をもとに、夜行バスのシートが流れ星に見えたことから採用した柄だ。夜行バスが駆け抜けるように、コレクションの幕開けを知らせるルックとして、似たような絵柄をあしらったニットを立て続けに登場させた。
“気付きを促す”モチーフ
さて、今季大切にしているのは、定義づけたモチーフを知らしめるのではなく、見た人が創造するきっかけになるモチーフ並びにルックを提示すること。