2018年3月3日 01:40
ディオール 2018-19年秋冬コレクション - 自由を主張しファッションを心から楽しもう
ディオール(Dior)の2018-19年秋冬ウィメンズコレクションが、パリ・ファッション・ウィーク2日目の2018年2月27日(火)に発表された。
アメリカン・ヴォーグのエディターとして活躍したダイアナ・ヴリーランドの言葉がコレクションノートには記されている。1963~1971年にかけて“カリスマ”として活躍した彼女は、60年代は自由に溢れ素敵な時代であったこと、そして女性たちは自分自身を進化させていたと語っている。
当時のパリといえばデモが多発。多くの人がこれまでの当たり前な事柄から解放されることを求め、自由の獲得を目指していた。ディオールのブティックの前でもプラカードを掲げてミニスカートをはいた女性たちが行進する「ミニ スカート フォーエバー」というデモが起きたという。
ロダン美術館に隣接させたショー会場には、当時のあらゆるファッション雑誌の表紙、そして「ミニ スカート フォーエバー」の写真がパッチワークのように組み合わされ、60年代のファッション界を視覚的に表現している。
マリア・グラツィア・ キウリが提案するシーズンピースは、こういった60年代の影響を受けながらも現代の女性たちへ向けて、ファッションを自由に楽しもうという強いメッセージ性が込められているもののように映る。