くらし情報『【『最愛』感想 1話】 極限にそぎ落としたタイトルに込められた想い・ネタバレあり』

2021年10月20日 16:42

【『最愛』感想 1話】 極限にそぎ落としたタイトルに込められた想い・ネタバレあり

を亡くした梨央を、離れて暮らす実母(薬師丸ひろ子)の元へ連れ帰るためにやってきた、弁護士・加瀬賢一郎を演じる井浦新が醸し出す安心感が唯一の風通しになっている。

いかにも仕事の出来そうな風体で現れつつも、香典をスッと取り出せずに慌ててカバンを探る人間くさい様子は、ほのかな可笑しみとともに視聴者をホッとさせるものだった。

金曜ドラマ×塚原あゆ子監督に期待

傑作揃いの近年の金曜ドラマの中でも、とりわけ記憶に残る名場面が二つある。

一つは『アンナチュラル』第5話。恋人を殺した犯人に、泉澤祐希演じる鈴木巧が直接制裁を加えて刺し殺そうとした瞬間に重ねて井浦新演じる中堂系が雪空を見上げるシーン。

もう一つは『MIU404』第2話。パワハラで苦しんだ挙句に上司を殺す犯人の加々見を演じた松下洸平が、夕暮れの富士山を背景に深々と頭を下げるシーン。

どちらも、このドラマを担当する塚原あゆ子の演出である。
おそらく今回も、胸に突き刺さるような忘れがたい名場面を私たちに残してくれることと思う。

第一話のラストで、物語は一気に現代に飛ぶ。

ヒロインの梨央は会社を経営する裕福な母親に引き取られ、自身も経営者となっている。

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