2020年4月16日 18:37
「母親なのに夜遊びに行くなんて」 そう思った男性が学んだことは【きしもとたかひろ連載コラム】
Twitterやnoteで子育てに関する『気付き』を発信している、保育者のきしもとたかひろさん。
連載コラム『大人になってもできないことだらけです。』では、子育てにまつわる悩みや子供の温かいエピソードなど、親や保育者をはじめ多くの人の心を癒します。
第5回は、きしもとさんが人それぞれ異なる子育ての価値観について考えます。
第5回『知らないからこそ、間違うからこそ。』
年度の変わり目、一年が過ぎようとしているこの時期にようやく気づく子どもの姿がある。
3月の初め、ある高学年の男の子と公園で遊んでいるのを見て「楽しそうですね」と同僚から声をかけられた。
その子を見ると、いつにない笑顔ではしゃいでいた。「いつにない?」本当かなとふと思った。自分が気づけていなかっただけでいつもこんな風に楽しんでいたんじゃないか。
高学年の男の子たちは、大人にはあまり依存せず自分たちの世界であそびを楽しんでいる。家でゲームをしたり公園で同年代の子達と遊ぶ方が楽しいんじゃないかと感じることもある。
もちろん一緒に遊ぶことはあるけれど、低学年のようにずっとくっついてくるようなことはほとんどない。
すると、自然とこちらから声をかけるのが、危険なことやよくないことをしたときに偏ってしまう。