すぐに癇癪を起こす子供 感情のコントロールが苦手な子の『思い』とは【きしもとたかひろ連載コラム】
誰も困りはしないのに何故だか許せない、そんな感情ってあるんだよね。
その子が感情をコントロールできなくて、うまく表現できなくて苦しんでいるかもしれない。
それを分かっていても、それでもやっぱり「自分の言う通りにしたいだけじゃないか」とか「ただのわがままなのではないか?」と感じてしまう自分がいる。
考えてみれば、その子が癇癪を起こさずに言うことを聞いて欲しい、と望んでいる僕の考えも、自分の思い通りにしたいというわがままだよね。
僕たちはなんで、人がわがままに振る舞っていたりサボっているように見えたりするのが許せないんだろう。
たとえば危険があるとか誰かの迷惑になるとかなら分かるけれど、誰に迷惑をかけるわけでもないのに、手を抜いていたりサボっていたりズルをしていたりすると許せない。
気に食わないな、と思うだけなら勝手だけれど、「その子のためにならない」というもっともらしい理由をつけて厳しくしてしまうこともある。
親を甘やかしたらいけないという価値観も、保育や教育の業界から聞こえてきたりする。
「気に食わない」だけで批判するのは理不尽だって誰でも分かるけれど、それが「教育」とか「当たり前」