〜映画や雑誌まですべてが“アップ病”〜
映像にはスクリーンや画面に映える構図の映像美があり、写真にはフレームなどに浮かび上がる写真美があります。
審美眼の高いカメラマンは、“絵心”を持っていて、画家が筆と絵の具で絵を描くようにカメラで絵を描いておりました。
かつてはそういった“プロ”のカメラマンがおりました。
しかし、映画もテレビも写真も最近のカメラマンは「アップ病」にとりつかれ、映像美よりもひたすら被写体のアップを撮り続けるのが殆ど。
全体の“構図構成”、情緒も風情も美意識もなく、カメラを手にすると何の考えも美意識もなく、生理、本能の赴くまま、撮っている本人が興奮して、ただただ被写体に寄りまくり、今では茶の間も映画館も画面が巨大になっているのも考えず「アップ馬鹿」になってしまう。
以前の日本映画などは美的感覚が秀れ映像美もしっかりしていて、アップシーンなど数える程度しかありませんでした。
何の為に何をどう表現するか、頭を使わないカメラマンや演出家は、美術学校に一年生から学ぶ必要がありますね。
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