くらし情報『きっかけは「鉄道開通」…日本に伝わる“名菓みやげ”の歴史』

2018年8月25日 06:00

きっかけは「鉄道開通」…日本に伝わる“名菓みやげ”の歴史

きっかけは「鉄道開通」…日本に伝わる“名菓みやげ”の歴史


江戸時代から現代までの“おみやげ”を一堂に展示した「ニッポンおみやげ博物誌」(千葉県・国立歴史民俗博物館、9月17日まで)が話題に。そこで、旅行に出かけたら買って帰りたい地元の名産品の歴史やトリビアを徹底調査!

「庶民も旅を楽しめるようになった江戸時代、その土地に根づいた名物は、その場で食べるものでした。たとえば、門前町名物のお饅頭やお餅をお茶屋さんで食べるなどして、人々は名物を楽しんでいたのです。当時は保存技術も乏しく、当然旅程も数週間から数カ月と長かったことから、名物は家まで持ち帰り、おみやげにできるものではなかったのです」

ご当地名菓がどのようにおみやげ化したかを教えてくれるのは、歴史学者の鈴木勇一郎さん。鈴木さんは『おみやげと鉄道名物で語る日本近代史』(講談社)などの著作もあり、古今東西のおみやげ文化に詳しい研究者だ。

「鉄道が開通する明治時代以前にも、腐らない名物はおみやげとして存在していました。江戸時代、行徳という土地は関東の河川交通の拠点。乾麺のうどんなどがおみやげとして購入され、持ち帰られていたようです。
ただ、それらはかなり限定的なもの。基本的には江戸時代は食べ物のおみやげはないに等しいと言えると思います」

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