福士蒼汰が『猫旅リポート』でみせた“共演猫”への気遣い
撮影にあたって、北村さんは、福士に、こんなアドバイスをしたという。
「猫は、聞いてなさそうでも、ちゃんと聞いているから、『こうしてほしい、ああしてほしい』ということを話すとわかるんですよ。福士さんにも、基本は『話しかけてください』と、お伝えしました。車中のシーンが多かったので、カメラが回り始めると、私は中に入れません。だから福士さんに、ナナの好きなおやつやおもちゃで、ご機嫌をとりながら撮影に臨んでもらいました」
撮影中には、猫ならではのこんなハプニングもあった。
「福士さんが、『ナナが嫌がることはしたくないです』と心配されていたので、『大丈夫ですよ、猫は嫌なことは嫌だと主張しますから』と言っていたら、ナナは本当に、現場で福士さんに猫パンチしてしまって……(笑)。ナナは、じっとしていることや拘束されることが苦手だから、何テークも重ねていると飽きてきて、猫パンチするんです。もう本当に申し訳なくて……。
でも、福士さんは穏やかな方だから、猫パンチされても一日の撮影が終わると、『かわいいな~』って言ってくださる。そういう愛情がナナにも伝わって、この映画のあたたかい雰囲気に表れていると思います。