くらし情報『「アメリカ第一」強めるトランプ大統領、日本の医療費“食い物”に』

2018年11月15日 11:00

「アメリカ第一」強めるトランプ大統領、日本の医療費“食い物”に

ここでもっとも懸念されるのは、日本人の主食である、コメ。

「コメの種子は、開発に手間やコストがかかるため種子法で農家の開発費用は都道府県が負担していました」(堤さん)

ところが、この日本の主食を守ってきた種子法が廃止されたというのだ。開発費用の補助を失い、自力で種子を開発することが困難となれば、農家は民間から高価な種子を買うしかない。

「トランプ氏が推し進めているのは、コメの種子市場に、米国の大規模農場や、遺伝子組み換えや農薬開発などを手がけるバイオ企業を参入させることです。民間種子は開発費用も上乗せされるため、公共種子の10倍の値がつくケースもあります。米国がイラクやアルゼンチンなど他国で行ってきたように、国が守らず企業に主食をコントロールされるようになれば、コメは贅沢品になりかねません」(堤さん)
■高額医薬品を押しつけられて、医療費自己負担5割時代に

トランプ大統領は、TPPから離脱したことでビジネスチャンスを逸した、自国の医薬品メーカーの後押しもしていくという。

「日本は国民皆保険で、基本、医療費は3割窓口負担。残りの7割は保険料と税金ですが、医療財政は厳しい。
財源不足に追い打ちをかけるように、トランプ氏は米国医薬品メーカーの、抗がん剤などの高額医薬品や医療機器をもっと日本に買うよう、強く求めてくるでしょう」

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