2019年1月7日 16:00
ジェネリック医薬品が消えてしまう!?TPPが食と医療を破壊する
しかし、その基準では、発がん性が報告されている成長ホルモンや抗生物質の使用も認めているのです」
■食品の「遺伝子組み換え表示」ができなくなる
さらに深刻なのが、“遺伝子組み換え”などの表示ができなくなる可能性があること。遺伝子組み換え食品は、アレルギーを誘発する可能性などが指摘されている。
「これまでは遺伝子組み換え食品については表示が義務付けられていました(食用油など、一部を除く)。しかし、TPPには製品が売れなくなる恐れがあるとして、表示する場合は遺伝子組み換え作物を生産する企業の意見を聴取してから決めることになっています」
事実上、企業からのプレッシャーで、表示ができなくなる可能性が大きいという。
「“遺伝子組み換えでない”という表示も見直されます。日本の消費者庁はいままで混入率が5%以下なら“遺伝子組み換えでない”と表示していた醤油や豆腐などの製品を、混入率0%のものだけ表示できるように見直しました。しかし実際、混入率を0%にするのは不可能なので、結果的に、これまで“遺伝子組み換えでない”と表示されていた商品は、非表示になる可能性が高い」(山田さん)
一見、基準を厳しくしたように見えるが、実際は、消費者が知る機会を奪われることになる。