2019年7月15日 16:00
なぜか貯まらない“ざんねん生活”から抜け出す第一歩
「無意識の習慣、そしてあふれる情報に振り回されてお金を失うことは、誰にでもありえます。最近目立つのは住宅ローン減税を利用した頭金の運用。お得という言葉に踊らされ、軽い気持ちで始めて失敗する人が多いです。人生100年時代、お金についての知識不足は命取りになりかねません」
家計再生コンサルタントの横山光昭さんはこう警鐘を鳴らす。今年6月には金融庁が、夫婦の老後の生活費用として公的年金に加えて2,000万円が必要だとする試算を発表。年金だけに頼れないという現実の前に、家計を見直さなくてはという焦りは募るが……。
「資産を増やそうと慌てて投資を始める前に、まずは日々の支出を振り返ってみることが必要。そして、そのためにはそれぞれの支出が、『消費』『浪費』『投資』のどれに当てはまるかを分類することが有効です」
消費は、食費や住居費、日用品など生活するのに必要だが、生産性はあまり伴わないもの。
浪費は、いわゆる無駄遣い。嗜好品や度を超えた買い物など、生活に必要なく、今を楽しむだけの出費だ。投資は、習い事や貯金、投資信託など、必ずしも必要ではないが将来役に立つ生産性の高い出費を指す。たとえばワンランク上の仕事への転職を目指すためのものなら、書籍なども投資だと言える。