2019年10月30日 16:05
子ども用花嫁衣装は不適切? オーストラリアで署名合戦
間もなくハロウィン本番。街には仮装用のコスチュームや小物が溢れているが、オーストラリアではある衣装が販売停止を求めた署名活動まで行われてしまった。
問題の商品は、オーストラリアの量販店Kマート(米国のKマートとは無関係)で発売された子ども用の花嫁衣装。パッケージには、5歳前後の少女が白いワンピースとベールを着けた写真が掲載されている。これが世界的に問題となっている児童婚を想起させるとして、シャノン・ビーという人物がオンライン署名サイトで販売の即時停止を求め、22日に署名キャンペーンを展開した。
ユニセフ発表のデータによると、18歳未満で結婚を強いられる児童婚の被害女性は世界で約7億5千万人にのぼり、そのうち3人に1人以上が15歳に満たない少女だという。18歳未満での結婚は子どもの権利の侵害であり、心身共に甚大な悪影響を及ぼす可能性が高い悪習だ。
署名は2日で500筆以上集まり、Kマート側はこれを受けて謝罪と共に花嫁衣装を棚から全て引き上げた。
しかし、事態はここで収束しなかった。衣装の販売再開を要求する署名活動が始まってしまったのだ。発信者のサリー・ロードはシャノン・ビーに対し、「ほとんどの親はあなたの言い分に賛同していないし、衣装を売り場に戻してほしいと思っています。