佐藤浩市が語った役者の宿縁 天国の父へ「3代続きましたよ」
「あまり意識はしていません。健康法は、ゴルフかな。体のことは女房が気を配ってくれますから、感謝です。自分で料理?やりますよ。僕は決して、人がいないと生きていけないというタイプじゃないですから。ササッと自分の酒のアテくらいは作ります」
それは、やはり高校生から自活していた影響か、と問えば、
「うん、そうだね。16歳からの一人暮らしもそうだし、いろんなバイトもして、自然に自分で生きていくすべが身につきました」
それから、また繰り返す言葉があった。
「僕は人がいないと生きていけないタイプじゃないから――」
その佐藤さんが、父親の三國さんが成し得なかった穏やかな家庭を妻子とともに築き、新作『一度も撃ってません』では、早々と寛一郎さんと父子共演を果たす予定だ。
そこには、父親として、2代目役者としての思いやりと覚悟がある。
常に辛口だったという祖父の三國さんは、息子と孫の共演ぶりを、さて、どう評するのだろうか。
「女性自身」2020年3月24・31日合併号 掲載
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