黒人キャラ使用の食品会社、“BLM運動”受け続々と方針転換
Aunt Jemima(左)とMrs. Butterworth’s(右)のシロップ(写真:ロイター/アフロ)
構造的な黒人差別を撤廃しようとする動きが加速している米国で、いわゆる“ステレオタイプ”にもメスが入り始めている。
「ミセス・バターワース( Mrs. Butterworth’s)」は米国の大手食品加工会社コーンアグラ・ブランズが所有するパンケーキシロップやミックス粉のブランドで、ふくよかな女性をかたどったシロップボトルがトレードマーク。ニルヴァーナの楽曲のタイトルにもなっていることから、そのブランドが米国内の家庭に広く浸透していることがわかる。
しかし17日、コーンアグラ・ブランズはブランディングとボトルデザインの変更を発表した。
「ミセス・バターワースのブランドは、シロップのパッケージを含め、愛情深いおばあちゃんのイメージを喚起させることを目的としています。我々は黒人及び褐色人種のコミュニティと連帯しており、パッケージが我々の価値観と完全に矛盾する形で解釈される可能性があると考えました」
つまり、褐色のシロップを満たした女性型のガラスボトルが、黒人女性に見えることを危惧したのだ。