2020年8月14日 11:00
荻原博子語る“マイナポイント5千円分付与”の落とし穴
7月から、マイナポイントの予約が始まった。マイナポイントとは、マイナンバーカードを持つ人がキャッシュレス決済をしたとき、買い物額の25%のポイントを国が還元する制度。1人5,000円が上限だ。9月開始に先立って、今は、利用するキャッシュレス決済を選ぶ予約が行われている。そんな、マイナポイントについて経済ジャーナリストの荻原博子が解説してくれたーー。
■“マイナポイント5,000円分付与”には慎重に!
「1人5,000円もらえる」マイナポイントは、確かにお得といえるでしょう。でも、新型コロナウイルス第2波の不安が広がるなか、「なぜ、今なのか」大いに疑問です。
というのも、マイナンバーカードの取得はかなり面倒です。
今は落ち着いて向き合えない方も多いと思います。しかも、取得後も面倒が続くことをご存じですか。
マイナンバーカードには有効期限があります。20歳以上は申請後10回目の誕生日までの約10年間、20歳未満は約5年間です。さらに、カードに内蔵される電子証明書の有効期限はまた別。こちらは年齢問わず約5年間です。
つまり、カードの更新が必要。いざというときに「未更新だから使えない」