くらし情報『上陸ゼロでも高い水温に懸念 10月までは巨大台風への備えを』

2020年9月24日 06:00

上陸ゼロでも高い水温に懸念 10月までは巨大台風への備えを

それから高気圧の影響で、ずっと晴れた状態のまま日射が続くこと。あとは海流の影響などもあります」(原田さん・以下同)

台風は海面水温の高い海域を通過すると発達することから、まだまだ予断は許されないという。

「例年9月を過ぎると、東日本付近に台風が接近してくるのですが、今回の台風10号は九州の西の海上を北上していきました。これは太平洋高気圧が西へと大きく張り出していることが原因。台風は高気圧に沿って移動するためです。現在も西への張り出しが強い状態が続いていますが、今後張り出しが徐々に弱まれば、西日本から東日本にかけて、台風が接近・上陸する可能性が高くなります」

昨年9月、東京・神津島で最大瞬間風速58.1メートルを観測し、東日本を直撃した台風15号。千葉県のゴルフ練習場の鉄柱をなぎ倒すなどの強風の被害をもたらし、死者3人を出した。

翌10月には、大型の台風19号が関東甲信越、東北地方を直撃。
広範囲で大雨が降り続き、その結果、河川の氾濫や土砂災害などで、死者91人、行方不明者3人を出す、未曽有の大災害となった。原田さんによると、近年は極端にタイプの違う台風が、日本にやってくる傾向があるという。

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