くらし情報『「税は取りやすいところから」荻原博子が警告する「増税」乱発』

2020年10月9日 15:50

「税は取りやすいところから」荻原博子が警告する「増税」乱発

だとしたら、増税ですよね。

これまでも、酒税はビール類の売れ行きに多大な影響を与えてきました。発泡酒が’94年に登場し人気が出ると、’96年と’03年に酒税を引き上げ。’04年に新ジャンルが登場するや、’06年にまた酒税改定。そして、今回、新ジャンルも発泡酒もビール並みの酒税にする。まさに“税金は取りやすいところから取る”の典型です。

酒税以外にも、取りやすいところに新税・増税が乱発されています。日本を出国時に1,000円徴収される「出国税」は’19年に導入され、「森林環境税」は’24年度から住民税に1,000円上乗せされます。
また、たばこ税は3段階引き上げの2回目が、10月から実施されています。

消費税をはじめ、これらの増税は、私たちの家計をじりじりと苦しめています。そもそも、ビール1本約200円のおよそ3分の1が酒税で、さらに消費税も私たちは負担しているのです。

いっぽう、これら税金の使い道は、国民からは見えづらい。元総理大臣の葬儀より、コロナ禍で倒産目前の会社を救うことに、もっと税金を使えないのでしょうか。国には税収をどう増やすかではなく、どううまく使うかに、知恵を絞ってほしいものです。

「女性自身」2020年10月20日号 掲載

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