くらし情報『“電力の卸値”が25倍に!電気料金「市場連動型プラン」の落とし穴』

2021年2月5日 15:50

“電力の卸値”が25倍に!電気料金「市場連動型プラン」の落とし穴

“電力の卸値”が25倍に!電気料金「市場連動型プラン」の落とし穴


「電気代10倍かも」。年初からこうしたツイートが見られ、電気料金の高騰が問題になっている。記録的な寒波による電力需要の増加と火力発電の燃料、液化天然ガス(LNG)の不足が重なっているのだ。そんな電気料金高騰について、経済ジャーナリストの荻原博子さんが解説してくれたーー。

■市場連動型プランが電気代高騰の原因に

大手の電力会社はLNGなどは長期契約を結んでいるので大きな影響はありませんが、深刻なのは新電力。’16年の電力自由化以来、新電力は約700社、18.6%のシェアがあります(’20年10月分・電力・ガス取引監視等委員会)。

新電力の多くは、自前の発電所を持たないか、持っていてもそれだけではまかないきれず、電力を日本卸電力取引所(JEPX)から調達しています。JEPXの価格(全国24時間平均)は、通常1キロワット時10円未満。
ところが’20年末から上がり始め、’21年1月中旬にはなんと150円台。12月前半は6円台でしたから25倍もの異常な高値をつけました。1月25日ごろから落ち着いていますが、真冬の2月以降も予断を許しません。

とはいえ、従来の電力料金は、「120キロワット時まで19.88円」

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