2021年4月23日 17:00
【玉置妙憂の心に寄りそう人生相談】定年後の再雇用 私の存在価値はあるのか。
【連載】玉置妙憂の心に寄りそう人生相談<第73回>
数々のメディアにも紹介され大反響を呼んでいる新書『死にゆく人の心に寄りそう〜医療と宗教の間のケア〜』(光文社)の著者・玉置妙憂さんが毎週、読者の悩みに寄りそい、言葉を贈ります。
【今回の相談内容】
一昨年に定年を迎え、同じ会社でそのまま嘱託で働いています。仕事内容は定年前と同じで、社内の様々なデータを分析し、レポートをまとめることです。嘱託になる前は、そのときの上司に「役立っているよ」と言ってもらえたこともあり、少しは自分が会社にいる価値はあるのかな、と思えていました。でも、最近、レポートを渡しても反応が全く返ってこなくて……。本当に役に立っているのか心配でたまりません。改善した方が良いところを聞いても返事はなく、自分に作業依頼する人も減ってきたように思います。自分の作る資料に不足があるのか、自分には頼みにくいのか、そもそも資料は必要ないのか。
考えれば考えるほど、嘱託という立場もあってか、自分の会社での存在価値に自信がなくなります。職場にもう私の居場所はないのでしょうか。(62歳・女性・会社員)
【回答】
悩ましいご状況ですね。