実例で見る「自分を犠牲にせずに済む」親の介護サービス
と、困っていた。
週2日は、ヘルパーに来てもらい、家事支援を中心にサポートしてもらいたかったが、「同居の家族がいる」という理由でホームヘルプサービス(訪問介護)は使えなかった。これ以上、ケアマネジャーに相談してもらちが明かないと思ったA子さんは、思い切って「地域包括支援センター」に連絡をして、相談に乗ってもらうことにした。
そこで、担当者から提案されたのは、「小規模多機能型居宅介護」の利用だった。耳慣れない名前だったが、デイサービスを中心に、ホームヘルプ、ショートステイを組み合わせて使える。しかも、利用料は基本定額制なので、金銭的な負担は軽くなるという説明を受けた。「ちょうど1名空きが出た」と言われたので、利用してみることにした。
【サービス】「小規模多機能型居宅介護」を使おう
「小規模多機能型居宅介護(小規模多機能)」とは、介護保険制度の地域密着型のサービスで、デイサービスを中心に状況や要望に応じて、ショートステイとホームヘルプを組み合わせたプランを利用することができる。
要支援1、2と要介護1〜5の人が利用でき、利用料金は定額制で、自治体によって異なる。別途、食費などがかかる。