2021年6月21日 06:00
森口博子「最初のバラエティロケは“オスのロバを口説く”仕事」
とリストラ宣告までされてしまった。
「何かをやって結果が出なかったら納得しますが、仕事がなく、チャレンジすらできない。若くて勝ち気だったし、マネージャーにも『売れないんじゃなくて、売ってくれない!』って苛立ったりしていました。最終的には、泣きながら『これでは帰れない。なんでもしますから』と頭を下げて、チャンスをもらったんです」
そこで舞い込んできたのが、バラエティ番組の仕事だった。最初のロケは「オスのロバを口説いてきて」というもの。
「ターザンの恋人・ジェーンに扮したセクシーな格好をして(笑)。ロバは最初、ノーリアクションだったんですが、“ロバリン♪”って耳に息を吹きかけたらコーフンしてくれて。
ようやくOKがもらえました。とにかく顔と名前を覚えてほしかった。“バラエティ番組で頑張ったその先には、きっと歌がある”と信じていたんです」
“バラドル”という新ジャンルを確立し、’89年には『笑っていいとも!』(’82〜’14年・フジテレビ系)のレギュラーを獲得。そして’91年から’96年まで、念願の『紅白歌合戦』への出場を果たしたのだった。
近年ではカバーアルバムシリーズが累計20万枚を突破。