くらし情報『「真摯で純真な人だった」一周忌迎えた三浦春馬さんの残した愛』

2021年7月18日 11:00

「真摯で純真な人だった」一周忌迎えた三浦春馬さんの残した愛

「こりゃ、だまされたわいとも思っておったが、20分もして、三浦さんが車から降りてきたときは、一目見た瞬間からオーラが輝いておって、まぶしいようじゃった」

まず、三浦さんは車いすの輝實さんと向き合った。

「『がんばってください、がんばってください』と、末期がんのおばあちゃんの目をまっすぐに見て、手を握りながら言ってくれました。あれは演技ではできんこと、彼の人柄でしょう。女房は、帰りの介護タクシーの中で『満足、満足』と繰り返したそうじゃ」

続いて、三浦さんと梶矢さんの会話は、予定を大幅に超えて3時間近くに及んだという。

「三浦さんからも彼の曽祖父の戦争体験を聞いて、わしも驚いた。過去から学ぼうとする探究心が、あの演技にもつながるんじゃね。女房が息を引き取ったのは、三浦さんと会った3日後じゃった」

さらに1カ月後、三浦さんから手紙が届いた。

「いまどき教え子からの手紙もワープロ文字じゃが、三浦さんのは直筆で驚いたし、うれしかった。
ただ、これには前段があっての。取材で、三浦さんがカーディガンを忘れてな。聞けば、仕事に集中するあまり、けっこう忘れ物をするタイプじゃと。で、それを送り返してあげたら、お礼の手紙が届いたんじゃった」

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