2021年9月30日 15:50
受け取る順番と受け取り方で税金が0に!賢い退職金のもらい方
は、会社が資金を運用して退職金を準備する制度。運用がうまくいかなかったとしても、約束した金額は支払われるが、受け取り方により総額が変わる。
「退職一時金は退職時に一括で受け取り、DBは退職時に一時金として一括で受け取るか、60歳から5年、10年など年金払いで受け取るかを選択できるのが一般的です。勤続年数が38年の人は2,060万円が退職所得控除額になりますが、退職一時金とDBを一括で受け取ってしまうと、控除額を超えてしまうことがあります。そこで、退職一時金を一括で受け取り、DBは60歳から5年間の『5年確定』、あるいは10年間受け取る『10年確定』を選択し、非課税の範囲内で年金額を設定すると納める税金はありません」
たとえば、退職一時金を2,000万円だとします。DBが300万円なら、60歳からの5年間受け取る「5年確定」の設定だと、1年間で60万円なので「非課税枠」で収まる。
60歳から70歳までの10年間受け取るように設定すると、老齢厚生年金や老齢基礎年金の受け取り開始と重なり、未来の自分の手取りが増える場合がある。その場合には、公的年金の受け取り開始を「繰下げ」で先延ばしして、将来受け取る年金を増やすこともできる。