くらし情報『重症化リスクが8割減の例も 新治療薬「ソトロビマブ」に専門家も期待』

2021年10月1日 06:00

重症化リスクが8割減の例も 新治療薬「ソトロビマブ」に専門家も期待

一方、今回のソトロビマブは変異を起こすスパイク部分ではなく、その大本に対する抗体を作ったので、変異に左右されません。ほかのどの変異株に対しても実験上は効果があったので、人間にも同等の効果が期待できます。つまり、全ての変異株に対して効果が期待できるという点で非常に画期的なのです」

点滴薬だが、病院でしか受けられないのだろうか。

「抗体カクテルの点滴も一般家庭で使うことができたように、厚労省が認めれば、ソトロビマブも家庭で投与できる可能性はあります。ただし、点滴は医師の診断後に看護師などの医療関係者が行わなければいけないので自宅の場合は医療関係者の訪問は必須。1時間程度はかかると思います」

副作用もほとんどなく、今後多くの利点が期待されるという。

「一歩前進した治療薬で、この技術を使えばmRNAワクチンにも応用できます。インフルエンザは多様な変異株に対応するため毎年、何種類も打ったりしますが、変異株に左右されないこの技術には大きな可能性が秘められています」
ただ、現状問題なのは費用面だ。
国が買い上げ配布している1本10万円といわれる抗体カクテル以上の価格だという。

「製造コストはそんなに高くないはずなので、今後広く使われていけば下がる可能性があると思います。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.