2021年11月14日 06:00
「つっぱり棒博士」で3代目社長 これからも製品で顧客に恩返しを
ホント、大変でした」
それでも、竹内さんの社長業は徐々に軌道に。主力のつっぱり棒に加え、木材につっぱり機能などをプラスしたおしゃれなDIYパーツブランドも立ち上げ、会社の業績も上向いた。そこには、夫・一紘さん(41)を筆頭に、多くの人の支えがあったという。
「どうやら私って、周囲の人を巻き込むタイプみたいなんです。私自身は才能とか特技がある人間ではないんですけど、私が『これ面白そう!』って思ったことに、いろんな人たちが力を貸してくれたことで、結果的に皆が喜んでくれるアウトプットができたと思っていて。だから、今後も引き続き皆を巻き込むという長所を生かしつつ、なんか、それが皆の手柄になっていくような、お客さんのニーズにきちっと応えられるような、そんな恩返しができたらいいなって、そう思ってるんです」
■つっぱり棒はオワコンじゃない!人の生活を豊かにしてくれると気づいた
15年1月1日。竹内さんは社長に就任。その後、県庁で働いていた夫の一紘さんも入社した。
「じつは私、社長になった当初はつっぱり棒に対するリスペクトが超低かったんです。『どこにでもあって安く買えて、もう大した価値もない、言うなればオワコンでしょ』なんて言ってた。