くらし情報『仁科貴語った 父・川谷拓三さんの『仁義なき戦い』秘話と北野映画出演に涙した理由』

2021年12月30日 06:00

仁科貴語った 父・川谷拓三さんの『仁義なき戦い』秘話と北野映画出演に涙した理由

「25歳のときでした。人前に出るのは恥ずかしい人間ですが、当時、オヤジはボクのすべてだったので“どうせこれ以上、失うものはない”と吹っ切れた思いもあって、挑戦できたんですね。そんな勘違いもあって、役者の世界に飛び込んでしまったんです」

映画が好きで、知識としては詳しかったが、いざ演じるとなれば勝手が違った。

「全然、ダメでしたが、“悔しい”という思いをバネにすることができたんです。いまだにうまくならないので、その思いで続いているんです(笑)」

映画『ピエタ』(‘97年)で本格デビューしたのは、26歳。少しずつ仕事を増やし、’00年には連続テレビ小説『オードリー』(NHK)にも出演の機会が得られた。その当時、所属していた事務所があったマンションに、北野武作品に携わる関係者が住んでいたこともあり、プロフィールを託したこともあった。

「たけしさんが映画を撮るとなれば、大量にプロフィールが送られてくるので、なかなか選ばれることはありません。
でも、ようやく『BROTHER』(‘01年)で『若い衆7』という役をもらって。セリフはないのですが、いいポジションだったんです。

撮影の際、機材トラブルがあって、スタッフが『いまのシーン、もう一回お願いします』と監督に伝えたとき、たけしさんが『撮れてないの?せっかく若い衆がいい演技をしたのに』とぼやいてくれたんです。

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