2022年1月23日 06:00
帰宅後すぐ息子の入浴と料理 榎並アナが2週間の育休で得たもの
一方、恥ずかしながら一人暮らしの経験がなかったため、出産後に妻をサポートできるよう、家事の勉強を一から始めました」
料理はレシピどおりでしか作れず、たとえば野菜を4分の1しか使わなかったら、4分の3をそのまま余らせてしまう。
「妻には『分量は目安だから』『味付けさえちゃんとできれば、成立する』とアドバイスを受けました」
家事の過酷さも痛感したという。
「換気口のフィルター掃除、排水口のネット交換など“見えない家事”の存在を知りました。洗濯一つとっても、洗濯機を回す、干す、取り込む、たたむなど、複数の作業があって、予想外に重労働。そんなことも知りませんでした」
妊娠生活が安定期を迎えるタイミングで、出産後にまとまった休みを取ろうと、会社に相談した。
「でも育休という意識はなくて、毎年取得している夏休みの1週間、年次休暇の1週間を合わせて、2週間の休暇を取ろうと思って上司に妻の妊娠を伝えたんです。すると『おめでとう!育休どうする?』と提案され“そういう方法があるのか”と気づきました」
人事部で対応してくれた、3人の子を産んだ先輩職員は、男性の育休取得を喜んでくれた。
「申請をして気づかされたのは、育児『休暇』ではなく、育児『休業』であること。